住宅会社を選ぶのに何を基準にすればいいのか、
そのチェックポイントをお伝えします。
少し長いですが、他ではほとんど見かけない内容まで書いてありますので、
ちょっとの間ですので読んでみてください。
まずは、工事への体制をチェックしてください。
下請け任せにしている会社、
あるいは、下請けが現場によって
いろんなところから業者を連れてくる。
このような場合、
寄せ集めなので元請が
よほどしっかりしていないと、
ミスが起こる可能性が高くなります。
それよりも、
決まった工事チームがあり、
家の特徴によって柔軟な編成を行っている。
これなら意志の疎通がスムーズで、
ミスも起こり難くなります。
次に、ヒアリング、つまり聞き取り能力のある人がいる会社を選んでください。
家を建ててからの生活を楽しむには、
言葉にできないところも聞き取ってもらう必要があるからです。
本当に満足する家にするには、深い部分でのヒアリングが大切なのです。
どの会社でも、要望は聞いてくれます。
一般的に営業マンは、
「何坪くらいをお考えですか？」
「リビングの大きさは何畳くらいご希望ですか？」
「キッチンはどんな形にしたいのですか？」
「必要な部屋数はいくつですか？」
「設備はどんなものを希望されますか？」
という質問をしてきます。
自社のプラン集の中から
どれが当てはまるかを確認するための作業なのです。
プラン集からの選択なので、多くの人が建てている無難なもの、
逆に言えば没個性的な間取りになりがちなのは、
こういう理由からです。
これに対して、
「平日は何時に帰ってきて、どのように過ごしていますか？」
「休日は何時に起きて、どう行動されていますか？」
「どんなことに興味があって、交友関係は？」
「お友達は何人くらい来て、どのくらいの間いて、何をしていますか？」
「料理では、買い物、調理、片付けを、それぞれどのようにされていますか？」
「どうしてそのようにされますか？」
このような質問をしてくれる人なら、
それを包み込む空間をイメージしながら、
ふさわしいプランを提案してくれます。
建物ではなく普段の生活に焦点が当たっているからです。
ですから、普段の何気ない暮らしを聞いてくれる人、
あなたが言わないことまで聞き出してくれる人を選んでください。
次は、建築途中の家を見ることです。
もちろん工事途中の見学会に行くことは、
大きな意味がありますが、
普段の現場を見ることも大切ということです。
現場が整理整頓されているか。
職人の態度はどうか。
言葉遣いがいいかどうか。
現場で仕事をしているのは職人です。
「仕事だけ出来りゃいいんだ」
という人は、真の職人ではありません。
材料・道具を大切に扱い、
整理整頓ができて礼儀正しい。
こういう人なら、人間的にも信頼できる人が多いですし、
また、こんな職人のいる会社は安心できます。
ぜひ、普段の現場を見に行ってください。
いい住宅会社に出逢いたければ・・・
いい家を建てたければ・・・
最後に、一番大切なポイントをお伝えします。
それは良い住宅会社を見分ける、ある質問です。
住宅会社でも、なるべく上の方の人、
社長がいれば迷わず社長に直接質問してください。
「あなたはなぜ、家づくりの仕事をしているのですか？」と。
この問いの答えに正解はありません。
あなたが答えを聞いて、OKだと感じたなら良いと思います。
もし、何か違和感のようなものを覚えたら、
あなたの直感はおそらく正しいでしょう。
ただ、私たちは次のような質問をよくされます。
「この建物は何坪ありますか？」
「坪いくらですか？」
「この家の値段は？」
「このキッチンやお風呂は、いくらで付きますか？」
「断熱材は何を使っていますか？」
「最新の設備はつきますか？」 等々…
これらは良い住宅会社を選ぶ質問とは
言えないのです。
なぜなら、こういったものは専門の業者であれば、
誰でもどこでも仕入れて取り扱うことが
できるからなのです。
こうした質問は、
あなたに合う会社とそうでない会社の差を
あいまいにしてしまうのです。
質問の内容が違うのです。
いい住宅会社に出逢いたいのであれば、
「なぜ、家づくりの仕事をしているのですか？」
の他にも、
「あなたの会社で家づくりをした人たちは、その後どうされていますか？」
「いつまで、この仕事を続けたいのですか？」
「儲かっていますか？」
「クレームがあれば、それはどんなクレームですか？」
「どんな社員さんがいるのですか？」
「今までで一番素敵だなぁって思ったお客さんって、どんな人ですか？」
「あなたが本当に建てたい家って、どんな家ですか？」
このような質問でも構いません。
お施主様、作り手の想いや魂がどれだけ込められているかで、
家の出来上がりは全く違うものになります。
ぜひ代表者と、じっくり話し合ってください。
ここまで、住宅会社を選ぶ基準をお伝えしてきました。
建物ではなく、人に焦点を当てて住宅会社を選んでくださいね。
あなたの楽しい家づくりの参考になれば幸いです。
