ビニールクロスのメリット 広く使われる理由
きららホーム代表の井上隆元です。
私が小学生のころからアレルギー反応が出たことは、
このホームページのあちらこちらで書いてますが、
そんな私も実は、クロス職人だったことがあるんです。
そこでクロスという素材について、
私の経験も踏まえて、お伝えしようと思います。
今回はビニールクロスのメリットについてです。
ビニールクロスが一般的になったのは
ここ30数年のこと。
それより前は、木目調の柄のプリント合板、
細かい繊維を塗り固める繊維壁、
そしてじゅらく壁、布クロスが使われていました。
そこへ、印刷とビニールの加工技術の向上で、
見た目が良く、安価なビニールクロスが登場、
またたく間に普及して、現在に至るまで住宅の内装壁の主役となっています。
ビニールクロスの1番のメリットは、豊富な色柄が揃っていること。
その数は正確には分からないのですが、数千種もあるようです。
その中から自分好みのものを自由に組み合わせて、
好きなように部屋の中をアレンジできる楽しみを実現しています。
ディズニーやぷーさんもあるんですよ♪
メリットその2。
施工が容易なものが多く、価格も安く済む。
決してカンタンに張れるって意味じゃないですよ。
建物を作る側としては、施工に手間がかからない方がいいわけです。
費用も抑えられますしね。
平均で住宅1軒あたり400~600mのクロスを使うのですが、
数量の多さに比べて、工事の期間が圧倒的に短いのです。
短期間にきれいに仕上がるので、
工期短縮のニーズにマッチしているんです。
かかる費用に比べて、見た目がきれいなのも良いポイント。
メリットその3。
表面加工がされているので、少々の汚れならお湯で落とすことができる。
さらに、ペットの引っ掻き対応や静電気防止など、
加工の種類によって多種多様な機能を持ったものを
選択することができます。
メリットその4。
他の素材に比べて補修が比較的容易で、張り替えも可能。
クロスの糊の接着強度は決められていて、
裏の紙の張り合わせ強度が、糊の強度以下になるように作られているので(一部に例外あり)、
表面のビニール層 + 1枚目の紙をめくれば、
その上に重ねて張ることができます。
メリットその5。
難燃処理されたクロスを燃えない下地(石こうボードなど)の上に張れば、
火災に強い壁にすることができます。
病院やホテルなど多くの人が利用する建物では
法令で多くが燃えにくい壁になっています。
こんなに多くのメリットがあるクロス。
日本で一番多く使われている仕上げ材である理由が、
何となくお分かりになったでしょうか?
冒頭で私がクロス職人をしていたことを書きましたが、
化学物質アレルギーのこの私が、
クロスには反応が出なかったんです。
なぜか?
次はそれも踏まえて、
ビニールクロスのデメリットをお伝えします。
夢ハウスパートナー 株式会社きららホーム
代表 井上隆元
ビニールクロスのメリット 広く使われる理由