ごめんなさい 集成材はもう使えません
きららホーム代表の井上隆元です。
今、日本の新築住宅の大半を構造用集成材で建てられています。
構造用集成材とはラミナという薄い木の板を接着剤で張り合わせた木材の一種。
何度かブログで書いていますが、
寸法の狂い、伸縮の度合いが小さくて
大きな断面や曲線、10mを超える長いのも作れ、
強度の計算がしやすいという、使う側にとっては真に都合がいい品です。
新東京国立競技場に使う構造材としても注目を浴びました。
私たちも実際使ってた時期があります。
ホント工事がラクですからね~
でも私は、こんなにも使いやすくてお客様のニーズにもマッチしている(と思われる)
集成材を使わないと決心しました。
狂う、伸縮する、割れる無垢材を構造材に使います。
なんて書くと挑戦者的な感じになりますが、
空気中のVOC(揮発性有機化合物)濃度の測定データを見てしまったからです。
知らなければ通るものを、自分がアレルギーだから
体に優しく安心して住める家づくりを探し続けた結果、行き着いた結論です。
集成材の、特に水に強いと主張しているモノの接着剤は
通称黒のり(レゾルシノール)で、当社でVOCを体感できるかどうか実験してみたら、
私は目が痛いわ、鼻にツンとくるわ、最後は吐き気まで起こる始末。
こんなモノお客様の家に使えるわけがないと、
自社での使用を禁止にした次第です。
その実験道具が、明日からの見学会場に展示してあります。
ホルムアルデヒドの計測限界に近い値しかVOCの出ない家に
そんなモノ持ち込んで本当に申し訳ないのですが、
事実を伝えるのも私たちの使命と信じて、置かせていただいております。
価格・ブランドだけでは知る由もない家づくりの裏側の話、
どうぞ確かめてみてください。
株式会社きららホーム 代表 井上隆元
ごめんなさい 集成材はもう使えません