木造住宅の制震 地震の揺れを減らす MER
きららホーム代表の井上隆元です。
今回は、非常に優れた木造住宅用制振装置 MER のご紹介です。
住宅に限らず建物が地震に耐えられるようにするには、
「免震」「耐震」「制震」の3つの方法があるのは何度かお伝えしています。
「免震」が一番いいようですが、非常に高額なのがネック。
「耐震」は一般的に行われていて、筋交いを入れる、合板を外側から打ち付ける、
合板をパネルにしてはめ込む(最も強い)などがあります。
(弊社で建築中の「郷の家」。壁に埋め込んであるパネルが見えます)
そして地震の力を吸収して揺れを抑える 「制震」。
たくさんのメーカーが多くの制振装置を作っています。(装置の場合は「制震」ではなく「制振」の字です)
ただ、ゴムや樹脂を使うものが多くて長期間の耐久性に疑問があったのと、
装置によって、地震の揺れの周期(大きくゆっくり ⇔ 細かく早く)の違いで
有効に働く場合とそうでない時があり、どんな地震にも対応できるという確証がなかったのです。
その2つの問題を解消したのが MER system 。
油圧のみを利用しているのが特徴です。
一般的に、耐震等級1以下の古民家は細かな周期の地震に、
耐震等級2や3の家は、中くらいの周期に、
ビルは長い周期の地震の時に、大きく揺れる性質があります。
そのいずれの揺れにも対応できる制振装置は、現在のところ MER のみとのこと。
気になる耐久性もメーカー保証が20年。実質の耐用年数はそれを遥かに上回るので、
壁の中に埋め込む制振装置として十分な性能といえます。
製造元のHP→ http://www.seishin-system.com/
「郷の家」、「tumiki」をはじめとして耐震パネルの強さは、過去の地震で既に実証されています。
そしてこの装置によって制震も加われば、一段と安心して暮らすことができますね。
夢ハウスパートナー 株式会社きららホーム
代表 井上隆元
木造住宅の制震 地震の揺れを減らす MER