水盛り・遣り方、そして水糸の話  岐阜県瑞穂市近郊で家づくり 

水盛り・遣り方、そして水糸の話  岐阜県瑞穂市近郊で家づくり

 

きららホームの井上隆元です。

世の中本当に多くのお仕事があり、

そのおかげで私たちの暮らしは成り立っています。

さに世の中は循環している。

皆さま、ありがとうございます。

 

お仕事を大きな見方をすれば、業界別に分類できます。

車、電気、通信、食品、衣服、マスコミ、運輸、サービス等々、

ホントたくさんありますよねー。

 

建築・土木ももちろん、その業界別のひとつ。

それぞれの業界には特有の用語というものがあり、

建築・土木業界では「水盛り」「遣り方」「水糸」というのは

当たり前に使っている言葉です。

 

水盛りというのは建物の基礎の基準高さと水平を出すために、

木の杭と板を使って鳥居のようなものをこさえ、

建物の予定位置の外側を囲むように作ります。

土木においては、側溝や橋など道路の構造物を造る際にも

同様の木でできたものが設置されます。

普段見過ごされがちな物体なので、

いまいちピンと来ないかもしれませんが、

あなたもきっとどこかで、視界の片隅で見かけているハズです。

 

あ、建築と土木の違いについて少し。

土木は土地の造成、道路、トンネル、橋、堤防、水路、

ダムなどの工事。

 

建築は土木で整備された土地の上に、

人が入って安全・快適に利用できる建物を作ります。

建物なので住宅、お店、ビル、

大きくは駅舎、工場、発電所なんかも入ります。

 

 

さて、こちらは岐阜市のO様邸新築工事の様子です。

良い天気に恵まれ、基礎工事が本格作業に入りました。

左下の板と杭で四角くなっているのが水盛り。

(平たく言えば「丁張り」)

この板は水平に取り付けてあります。

斜めの板は筋交いで、水盛りが変形しないようにしています。

 

そして遣り方は、建物の壁の中心線(芯)を出すことを言い、

水糸を一方からもう一方へピンと張って

その下を掘っていきます。

水平の板の上に張るので、

水糸も水平になります。

この場合、たわみはあまり問題にしません。

 

釘の打ってある位置が壁の中心なので、

水糸が通っているところは、壁の中心線を表しています。

これが遣り方。

 

水糸を張っておけば、そこに沿って地面を掘れるし

高さも分かりやすいので、

建築・土木では必ずと言っていいほど登場します。

 

ちなみに水糸は、強く引っ張っても切れにくくて

ピンク、イエローなど目立つ色が多いです。

目立たないと歩く時に引っ掛けて、不自由な思いをします。

 

 

この水盛り・遣り方は、

本体工事に先立って行われます。

そして工事の途中で壊されてしまいますので、

完成してからは見ることができません。

工事の一番最初に作られるだけに

ここでの寸法を間違えると、

基礎と建物の形が合わないなんていう悲劇に直結するなんてことも有り得る、

とんでもなく大事な内容の工事なのです。

(見えない工事が意外と大切な場合も多いんです)

建物や位置に関する寸法は

まず水盛り・遣り方(丁張り)そのものが間違いないかのチェック、

そして水盛り・遣り方を使って

捨てコンへの墨出し時にチェック、

コンクリートの形を決める型枠組みの時にもチェック、

基礎工事後、

水盛り・遣り方が正しかったかどうかを確かめながらの

建物の一番下の土台の基準位置出しと、

何度も何度も確かめます。

 

このように、水盛り・遣り方、そして水糸っていうのは

重要な内容が含まれているってコトだけでも

分かっていただけると有難いです。

 

 

O様邸の現地においての現場監督の仕事は始まったばかり。

工事が進むと、別項目でのチェックもありますので、

最後まで気を引き締めていきます。

 

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