岐阜で古民家再生リフォーム

近年、古民家の再生リフォームが注目されるようになってきています。

その背景には、ライフスタイルの多様化や本物を求める人の増加、

自分らしい暮らしへの欲求、自治体による空き家対策などが考えられます。

私たちに寄せられる古民家再生の思いも、

・ご先祖様から受け継ぎ、思い出の詰まったこの家を壊すのは忍びない・・・

・古きよきもの、クラシックなものを大切にしながら、自分たちに合った暮らしがしたい

・本物の家、古民家が好き・・・

 

そんなあなた様の気持ちに応えられる社会的な環境が、徐々に整ってきています。

 

 

古民家ってどんな家のこと?

古民家再生協会による定義と同じく、『古民家とは、一定年数(50年)が経過し、伝統技術、先人の工夫、その地方に伝わる知恵などが伝えられ、現在も生活が営まれている家屋』としています。

 

古民家再生とは

古民家を再生することは、ただ単に古い家を直して住むというものではありません。

ずれた瓦や穴の開いた壁を直す、腐った土台を取り換えるのは、建物の「修繕工事」であり、

文化的価値の高い建物を残していくために行われるのは「修復工事」となります。

どちらも大切な工事には違いなく、例えば岐阜県の白川郷にある合掌造りなど

歴史的文化遺産に指定された家の工事は「修復工事」となります。

しかしそれは現状を維持するのが目的であるので、家そのものは変わりません。

 

古民家特有の通気性の良さは冬の寒さに、田の字風の間取りは日常で使えない部屋がある、

階段などのスペースは非常に狭く作られているなど、住む人にとっては生活しにくいままです。

古民家で快適に暮らせるようにするには、もっと別の観点が必要になるのです。

きららホームでは『古民家再生』を、伝統技術が活きる建物を再利用しつつ、

最新の工法・考え方を採り入れながら古民家特有の不便・不満な点を解消し、

「住む人の暮らし方やライフスタイルに合わせて再構成すること」と位置付けています。

今風の言葉では、古民家再生リノベーションと言い換えることもできますね。

 

 

 

古民家再生のメリット・デメリット

~メリット~

1.強度のある木材が使われている

古民家には現代の家とは比較にならない樹齢の木が使われているケースが多々あります。

木には鉄やコンクリートとは正反対な性質があり、山から切り出した後に強度がどんどん増していきます。

研究によれば木の樹齢の間、それが100年の木だとすると、

伐採後から強度が上がっていき、100年後に最も強くなるというのです。

それからは非常にゆっくりとしたスピードで強度が落ちていきます。

 

例を挙げると、奈良の法隆寺は世界最古の木造建築ですが、

柱などは樹齢400年のヒノキが使われているので、建てて400年間は強度が上がり続けました。

その後の1000年で強度は下がっていき、現在の柱の強度は創建当時に等しいそうです。

建てられてから1400年を経てなお、新築当時の強さを維持するという事実には驚かされますね。

 

数百年建っている古民家が強いと言われるのは、

伝統工法を熟知した職人の技に加えて、そのような木の持つ不思議な性質にあり、

それを実現できる材木を仕入れるのは、現在では非常な困難が伴います。

ちなみに囲炉裏やかまどの煙で長年燻された木材は古材と呼ばれ、

状態の良いものは希少価値があって高値で取り引きされるケースもあります。

そして、古材を自分の家や古民家調の店舗で使いたいというファンの人も多いのです。

2.今ではほとんど使われない太い柱・太い梁

昔ながらの間取りは「田の字型」と呼ばれるもので、

襖や障子を外すと大きな広間として使えるようになっています。

それだけの広い空間を支えるために非常に太い柱と梁が使われていて、

再生工事でも高い天井にするなど上手く魅せることが出来れば、

見る人に力強さと安心感を与えてくれるシンボルになります。

 

3.古民家が持つ風格とデザイン

地方によって違いがあっても、古民家のデザインは独特であり、立派な風格を持っています。

現代の新築の工法でそれだけの風格を出そうとするのは、なかなかに難しいのです。

 

4.自然素材であること

古来日本建築は、自然の素材である木、土、しっくいなど現代住宅の問題点である

シックハウス(アレルギー)とは無縁の素材を使っていました。

その良さを上手に活かせば、健康面で優れた建物であり続けることができます。

 

5.税金の安さ

新築の場合は、固定資産税の他、不動産取得税も払う必要があります。

古民家再生の場合は築年数が経っているので不動産取得税は必要なく、固定資産税も少なくて済みます。

 

 

~デメリット~

1.低い断熱性能

高温多湿の日本では古来、夏の暑さを凌ぐことを優先して家づくりがなされてきましたので、

家中を風が通る間取りになっています。

また炊事の際の煙を効率よく排出するため天井が高く、

場合によっては煙抜きの開口部が屋根にある場合もあり、冬の寒さに対してはほとんど考慮されていません。

古民家再生工事では、新築並みの断熱性能を持たせることも重視します。

断熱性は外壁・屋根(天井裏)・床下・外部の開口部と密接な関わりがあるので、家が大きくなるほど費用もかかります。

家全体なのか、それとも部分的に工事を行うのかで費用は大きく変わってきますので、予算配分が重要になります。

 

2.耐震

古民家の耐震性能を、現在の建築基準法による数値で表すのはなかなか難しいのが実情です。

これは古民家が地震に弱いというわけではなく、考え方の違いからきています。

現代の耐震設計が主に壁の強さと量で行われるのに対し、古民家は木組み自体の強度と柔軟性で耐震力を得ているからです。

現行の耐震基準に則った工事を行う場合、構造的な計算をしながら基礎を新たに作って耐震用の壁を増やし、屋根の重量を軽くするなどの対策を採っていきます。

 

3.大きさゆえの維持費の高さ

地方には大きくて立派な古民家が多く存在しています。

地元の名士、武家、庄屋、大きな商人の家だった場合が特に多いようです。

どんな建物でも、建てたら維持する手間と費用が発生し、大きな家になるほど維持費もたくさん必要になります。

大家族ならともかく、うちは大人数じゃないので、そんなに大きな面積は必要ないわ、という場合には、思い切って減築するという方法もありますので、ご相談ください。

 

 

 

古民家再生リフォームの価格の考え方

1.予算を有効に使うために

・完全なまるごと再生

建物全体に高い性能を持たせ、使い勝手の良いように間取りを変えた場合は、本格和風住宅を新築するのと同じほどの金額となります。

実際にそれだけの金額をかけて再生された古民家は、新旧が融合した世界にたったひとつの素晴らしい建物となり、どんな高級新築住宅も持ち得ない独特の趣きと贅沢な住環境をもたらしてくれます。

 

・部分的に再生工事を行う

予算に合わせて工事の内容と規模に優先順位をつけていく方法です。

例えばキッチンやお風呂などの水まわりを重点的にとか、家族みんなが集まる空間を特に広く快適に、などです。

この方法で限りある予算を効果的に配分するように決めていきます。

 

・建物を小さくしつつ再生工事を行う

家族構成から広すぎるとなった場合、先にも言いましたが意図的に建物を小さくする「減築」という方法もあります。

工事費用が節約できる上に将来の維持費用も抑えられる点で有利です。

 

2.古民家の状態は建物によって全く違い、坪いくらとか㎡いくらと表せるものではありません

古民家再生にはいろいろな工法がありますが、それぞれ金額の違い、メリット・デメリットがあるので、専門家とよく話し合いながら話を進めていくことが大切です。

 

3.見積りについて

ノウハウ・アイデアが詰まった提案・見積りは、本来その会社の大切な財産です。

ましてや古民家再生は難易度が高く、ポン!と見積りを出せるような簡単なものではありません。

見積りは一番大切な営業活動のひとつなので、会社によって様々な形で提出のための条件が設定されていたり、有料となっている場合もあります。

事前に確認しておくと安心ですね。

ちなみに私達きららホームでも、ご提案そして見積り書の提出には一定の条件を付けさせていただいております。

 

 

 

パートナーとなる会社を選ぶチェックポイント

1.深い知識と技術の裏付け、何より古民家に愛情を持っていること

実際に相談依頼をかけると、たくさんの人がこんな現実にぶつかります。

新築中心の会社は建て替えを勧め、リフォームが専門の業者はリフォームを勧めるのです。

これは、その会社によって得意分野が違うので仕方がない面もあります。

注意しないといけないのは、その会社が古民家への知識がない場合。

新築と古民家再生は全くの別物であり、一般的なリフォームのやり方とも異なるのです。

大切に住んでこられたことへの敬意と、絶え間なく学び続ける姿勢、

長く住み継がれてきた家への愛情を理解してくれる会社・担当者を選ぶことが、

成功への第一歩です。

 

2.親身に相談に乗ってくれる

思い切って言いますが、お客様の言われるままに間取りを書いて見積りを出すだけの業者では、古民家再生のような難しい仕事は期待できません。

あなたと家族の状況を知り、一緒に考えながら良い提案をしてくれる担当者のいる会社を選びましょう。

 

3.地元の会社であることが望ましい

住み始めてから何かあっても、地元の会社ならすぐに駆けつけてくれます。

それに地域に根付いて仕事をしているので担当者の転勤がなく、

子どもたちに恥ずかしい仕事をしたり、他の地域へ撤退することなど出来ないからです。

またそのような会社は、地域の良い職人を知っているものです。

 

4.自社で工事をする会社に依頼する

お客様の側からは見えにくい面なのですが、実は建築業界では営業だけを行って、

実際の工事は下請け工事専門業者にまるごと委託している会社が多数あります。

その場合、営業・設計側と工事側の意志疎通が難しい上に下請け職人が、

生活ギリギリにまで工賃を下げられているケースも横行していて、

仕上げは綺麗だけれども、お客様の目の届かない見えない部分での仕事が

おざなりにされる可能性が高くなります。

そんな現状を嫌って自社工事にこだわっている会社もありますので、

最初に工事に対する考え方・姿勢を聞いてみるのも手です。

あなたの周りにも必ず存在していますよ、必ずしも営業上手というわけではないでしょうが。

 

5.リフォーム瑕疵保険に対応しているか

リフォーム瑕疵保険に対応しているかどうかもチェックポイント。

新築では義務化されていてもリフォームではまだまだ認知度が低く、

現在、国も積極的に広めようとしています。

(リフォーム瑕疵保険の適用には条件があります。全ての建物に当てはまるわけではありませんので確認が必要です)

 

6.相見積りでは金額だけで選ばない

正直に言いますと、プロである私たちでさえ他社の見積書を見せられたとしても、そこが良い会社なのか見分けるのは困難なのです。

「安ければいい」という意見はひとまず脇に置いて、

経験上ここは補強しておいた方がいいと分かる場合、そこまで見越して見積書を出してきている会社と、受注最優先でとにかく安く見積りを出して後から追加工事として請求する会社と、どちらが本当にお客様のことを考えているのでしょうか?

相見積もりは、本当に良心的な会社を見えなくしてしまうデメリットもあることを踏まえながら、進めるようにしてください。

上手くいくコツは、いきなり見積りに話を持っていかずに、あなたに不安な点がなくなるまで話し合うことです。

そして、目の前の会社・担当者が信頼に足るかどうか見極める時間を確保するため、

多数の会社と同時並行で話を進めないことです。

 

7.まとめ

大切なあなたの家を任せるのは、あなたと家族の未来の暮らしを託すのに等しいのですから、会社選びは結婚相手を決めるのと同じくらい、十分に考えて選んでください。

分からない・不明な点があれば、率直に聞くのも大切なことですよ。

 

 

 

古民家再生をお考えのあなたへ

再生された古民家での暮らしを通して、人生そのものを満喫する生き方。

その可能性をより多くの方に拡げていくため、私たちきららホームでは

古民家鑑定士をはじめとして、木造に詳しい建築士、

伝統技術を身につけている職人(大工・屋根瓦・左官・建具その他)、

古材を扱う専門職等によるネットワークを構築しています。

 

古民家鑑定士とは

古民家鑑定士とは、日本の住宅に伝えられてきた伝統技術・在来工法、使われている資材について理解し、培われてきた気候風土への対処の知恵と住環境を、次世代に受け継いでいくための知識と経験を有するプロフェッショナルです。

一般社団法人全国古民家再生協会のウェブサイト

http://www.g-cpc.org/

 

 

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0120-28-5893

施工エリアは弊社から30分以内とさせていただいております。

私たちはアフターフォローを大切に考えておりますので、岐阜県瑞穂市十七条より30分圏内より遠くの工事は行っておりません。

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