「早飯も芸の内」と「職人の腕」の関係
きららホーム代表の井上隆元です。
早飯、早〇〇、芸の内って聞いたことないでしょうか?
現場監督をしていた頃、その会社の60代の上司のひとりが言っていたことがあります。
「メシを食うのが遅い奴で、いっぱしの職人になったのは見たことがない。」
その頃の私には、???だったんですが、
自分が職人を経験してみて、何となくそうだったのかと思うようになりました。
大きな現場では、20人以上のチームになることもあり、
時にはみんな集まって、一緒に弁当を広げて食べることがあります。
それぞれ親方とその弟子がいて、私の師匠と兄弟子もいるのですが、
せめて飯と食べるスピードくらいは負けまいと、
会話しながら一生懸命早く食べたものです。
だって、「なんやお前、メシも早く食えんのか?」と言われるのも癪だし、
何より師匠や兄弟子に少しでも恥ずかしい思いをさせたくないじゃないですか。
そして、経験の浅い職人の中でも「これは!」と思う子は、やっぱり食べるのが早いし、
なかなか上達しないのは、ゆっくり食べている子が多かったように思います。
もちろんみんながみんな当てはまるわけではなく、
中にはただ早いだけで、非常に雑な仕事の人もいましたがね。
今にして思えば、食事の時もまわりを見て食べているかどうかの違いだったように思います。
まわりのペースや食後の段取りのことを考えて、食事のスピードを調節できる人、
ってのが、どの業界でも共通な出来る人なんでしょうね。
うん、私もまだまだ、修行中の身です♪
それでは、また。
「職人さん」シリーズ
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