土台の腐った部分の取り替え・交換 岐阜・大垣市
きららホーム代表の井上隆元です。
岐阜県大垣市で、雨漏りによって腐ってしまった土台の取り替えをしましたので、
ウェブ上で解説してみます。
まずは土台の画像をご覧ください。
拡大
ずいぶんと傷んでいますが、シロアリが食べたのではなく、
雨漏りによる水分で腐朽菌にやられちゃったものです。
腐朽菌だけでここまでなるには、ずいぶん長い年月がかかりますね。
I 土台と柱がヒノキだったのが幸い
構造材が集成材ではなく、無垢の木材(ヒノキ)だったので、
柱の中心まで腐らずに残ってて、強度が維持されていました。
これなら柱の直下の土台の取り替えだけで済みます。
もし柱まで完全に腐っていたりすると、家の外側の四隅の一角にあたる通し柱だったので、
大変な工事になってしまうところでした。
集成材の柱は、腐朽菌に弱い木材を張り合わせて作られていますので、
このように水分のある場所には弱いんです。
土台がやられてしまうと、耐震上重要な筋かいや構造用合板が上手く働かなくなります。
阪神淡路大震災で倒壊した木造住宅の多くが、
土台・柱が腐っていたからです。
I 土台を替える前に重量を拡散させる
家の角の柱には相当な重量がかかっているので、そのままでは土台を外せません。
そこで柱と柱の間に合板で作ったパネルをはめ込むことで、
隣の柱に重量を負担させるようにしました。
パネルを作っているところ
I いよいよ土台の取り替え
続いて、土台の腐った部分を取り去ります。
耐震パネルのおかげで、2階と屋根を支えている柱でも下がらず
安心して作業できます ♪
ノミを使って腐っていないところが出るまで、きれいに取ります。
そして取り去った土台部分と同じ形で、
新しいヒノキの土台を作ります。
この時、ただの真四角にしないのがミソ。
真四角だと2階建ての重量をまともに受けてしまい、
奥まではめ込めないんです。
掛矢(カケヤ、大きな木のハンマー)で打ち込みます。
きつめに作るのがコツです。
楽をしてゆるゆるにすると、
建物自体もゆるゆるになってしまいますよ。(T_T)
何度も何度もたたき込み、打ち込みます。
前からあった土台にぴったり付きました。
I ステンレス金物で新旧の土台を緊結
土台の一方をステンレス製の構造用耐震専用金物で緊結します。
そして切り落とし。
防腐剤を塗って(2回目)。
もう一方も金物で緊結
これで終了です。
今回は通し柱、基礎のアンカーボルトなどの制約があり、
一部分の土台の交換だけの工事となりましたが、
これで耐震上はひと安心です。
この後、雨が漏れた原因を根本的に直します!
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