古民家の床工事 床の組み方
きららホーム代表の井上隆元です。
築50年を超える古民家には、
それより前の家の古材が使われていることがあり、
いろんな形の木材を見ることができます。
例えば↓ こんな木。
元は屋根に使われていたんでしょうね。
柱(小屋束かも)を挿す、ほぞ穴が開いています。
しかし現在で同じ工法をするとなると、
水平にするのが大変な上に規格品の断熱材などがうまく入りません。
なので特注でない限りは、
きちんと成形された木材を使うことが普通になっています。
こんな風に。
順に組んでいきます。
太い木材が大引き、細いのは根太と言います。
床下から見ると、こんな様子。
大引きを支えているのは、鋼製束(こうせいづか)と言いまして、
ネジを回すことで高さを調節できる機能があり、
これの登場で床の高さを出すのが、とても楽になりました。
根太の間に断熱材を敷き込みます。
こうすることで、床下からのあのヒヤッとする冷え込みを
無くすことができるんです。
断熱材の後は、1回目の床張り。
仕上げのフローリングの下に、合板を1枚敷きます。
この合板、昔はラワンという熱帯地方で育つ木で作ったものが使われていましたが、
現在では寒い地方で育つ、松のような針葉樹から作られたものに変わっています。
当社の、梨畑(梨花園)での実験では、
ラワンより針葉樹の方が、腐りにくい結果が出ています。
これで、天然木のフローリングを張る準備ができました。
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