A:今、日本の住宅の外壁は、
窯業系(ようぎょうけい)サイディングと呼ばれるセメントを固めた板に、
いろいろなパターンの塗装をしたものが多く使われています。
このサイディングは、出たばかりの時は、
とても耐久性があるのでそれこそ半永久的とまで言われた建材ですが、
近年そうではないことが分かってきました。
セメントでできたものは、
コンクリートを見れば分かりますが、それ自体は水を吸収します。
水を吸収するとどうしても、素材が劣化します。
さらに岐阜県では、気温が氷点下になることはザラで、
サイディングの中に入った水分が凍り、
中からサイディング板そのものを破壊(凍害と言います)してしまうのです。
ですので塗装は、水分が素材の中に侵入するのを防ぐという、
とても大切な役割を担っているのです。
そして、トタンに代表される金属でできた外壁材は
放っておけば錆びてしまいますし、
木の板などにも塗装が必要なのは、言うまでもありません。